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King Crimson/In The Court Of The Crimson King
2010-04-10 Sat 16:03
crimson

1969年発表作品。

邦題:クリムゾンキングの宮殿

1. 21st Century Schizoid Man/21世紀の精神異常者
2. I Talk To The Wind/風に語りて
3. Epitaph/墓銘碑
4. Moonchild
5. The Court Of The Crimson King/クリムゾンキングの宮殿



リニューアル後は初となるプログレレビューですねェ

ということで、プログレ誕生の祖であるこの作品について語ってみようかなと思います。

まず、キングクリムゾンというと一般的には「ロバート・フリップが主導権を握るバンド」として捉えられがちですが、本作はイアン・マクドナルドが主導権を握って制作されているという点が面白いです。事実、フリップ卿のギターアルバムと捉える分には後の「太陽と戦慄」や「RED」に比べると遥かに弱く、1曲目を除いてフルートやメロトロンが全体を占める割合が多い分、この手の音楽を嗜まない方には「これがロック?」と思われるのが率直な感想かと思います。誤解を恐れずに言えば、アルバムのカバーが示すような「ぐわっ!!!」って感じの曲は1曲目だけなのです(個人的主観ですが)

その1曲目の「21世紀の精神異常者」。ヘヴィなリフはもちろんのこと、中間部のジャズの要素をふんだんに取り入れたパートはとにかく鳥肌モノです無機質に響きまくるギター、まるで深海を彷徨う鮫のようにうねりまくるベース、暴走するサックス、引き締まったドラム。あまりに暴力的でありながら、ここまで高い次元でハードロックとジャズを融合させたのは、これはもう奇跡としか形容出来ないブリティッッシュロックの金字塔的名曲。続く「風に語りて」は一点、フルートを基調とした牧歌的なバラード。この凄まじい落差が生み出すカタルシスは聴いた人間にしかわかりえない感動を運んできますそして3曲目の「墓銘碑」.... 限りなき美しさと限りなき絶望の同居...... 例えば静と動、緩と急という技術的な使い分けをする曲は数多とありますが、僕の知る限り「美しさと絶望」が同居する曲というのは未だかつて聴いたことがありませんね......。4曲目の「ムーンチャイルド」もまた悲哀に満ち満ちた曲で、中盤以降のうっすら蒼い色彩が目に浮かぶインプロヴィゼーションがまた得も知れぬ世界観を生み出しています。そして終曲となる「クリムゾンキングの宮殿」。壮大なスケールで迫るこの曲はアルバムラストにぴったりな曲ですね

正直、このアルバムを聴き終えて残るのは「虚無感」です。プログレの出発点と言えるアルバムだけあってして、例えば1曲目に代表されるようなロックの新次元の提示や高度な演奏技術に圧倒されたりするのですが、このアルバムを1舞聴き通すと残るのは虚無感なのです

それは単純に音が暗いから?なのかは分りませんが、いつしかこのアルバムの世界にぐいぐいと引き込まれて気がつけばブラックホールに吸い込まれていたような..... そんな感覚を覚えます。プログレはイメージ的に難解でとっつき辛いイメージを持たれがちですが、このアルバムを聴くのと聴かないのでは音楽人生あまりにもったいないですよ



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